『管理者のいらない組織』とはどんな組織なのか?
簡単に言うと、
『立場上の管理者がいたとしても、管理するという仕事をやる必要がなく、メンバーが自立的に行動して、成果をあげている組織』
のことを言います。
『組織』には、役割や行動内容はともかくとして、リーダー(マネージャ/部門長/部長など)という立場の人がいます。
一般的に「リーダー」は、組織が果たすべきミッションに向けて、メンバーの指揮・統制などを通して組織成果をあげる人というイメージがあります。
私が前職の企業に勤めていたときに、”管理する”という仕事から解放された状態を体験しました。
部長職として50名強のメンバーを率いていたシステム開発部門のときの体験です。
意図してこういう組織作りを目指していたわけではないのですが、結果的にこういう状態を体験しました。
あるとき、
『俺、何もやることがない』
と、ハッと気づいたのです。
メンバーが自主的に行動していて、「自分が手出し口出しすることが何もない!」と。
どんな状態だったかというと、
- 管理職として、余計な口出しをする必要がなかった。
- コミュニケーションが活発で、メンバーどうしが相互協力(相互支援)し合っている状態であった。
- 何をやるにしても、スピード感があった。
- 組織の向かう方向の共通認識が出来上がっていた。
- 各チームを引っ張っていくリーダーが”自立型”で行動していた。
- 管理職として、”管理する”という仕事から解放された。
- 結果、組織の成果が向上した。
このコラムでは、なぜこういう状態になれたのかを紐解いていきたいと思います。