”人を育てる”とはどういうことでしょうか。
何回かに分けて、私の体験を書き綴りたいと思います。

初回は、自分の体験から辿り着いた考え方があります。
指導する立場としての”姿勢”についてです。

この考えは、1997年から続けている少年野球の指導者としての体験が大きく関係しています。
この経験から得られたことを、自分の部下の育成に役立てることができました。
最初に答えを書くと、『指導する立場の人の姿勢が人を育てる』ということに尽きます。

今回は、この姿勢を10か条にしてまとめたものを、書かせて頂きます。
言葉を置き換えて読んで頂くことで、皆さまの指導のお役に立てて頂ければ幸いです。
次回以降、この10か条を作るに至ったエピソードを書いていきます。

≪少年野球指導者の心得 十か条≫
第一条
子供達には、無限の可能性があると信じきれ!
≪解説≫
「信じる」ではない。「信じきる」でなければならない。
なぜなら、本当に無限の可能性があるからである。
大人が、それを潰してしまうことは、絶対にあってはならない。
自分の息子だから、こんなもんだろうと決めつけるのは論外。

第二条
「指導者」とは、子供達から成長の場を提供してもらっている大人という意味である
≪解説≫
子供達を指導するという意味ではない。
「指導する」などというおこがましい考えは捨てよ。
子供達に野球を教えることで、自分自身が成長できるのである。

第三条
成功体験をより多く経験できるための工夫をせよ
≪解説≫
「こんなあたりまえのこと」と思ってはいけない。
子供達には、小さなことの積み重ねが大切である。
成功体験を多く経験することで、より大きく伸びるのである。

第四条
できたときには、必ず褒めよ
≪解説≫
些細なことでも、必ず褒めること。
すごい、やったー、などの表現でよい。
そして、一緒に喜ぶべし。

第五条
できなかったときには、その理由を分かりやすく説明せよ
≪解説≫
決してできなかったことを叱ってはならない。
理由は、第六条。
子供を叱ることは、自分自身を叱っているのと同じ、
いや、子供に八つ当たりしていることになる。

第六条
子供ができなかったときには、自分の責任であると心得よ
≪解説≫
指導方法が悪いからできないのである。
どういう指導をすればできるようになるか工夫すべし。
同じことを説明するのでも、10人いれば10通りの説明、
やり方が必要なのである。

第七条
子供達に対して、感謝の心を持て
≪解説≫
指導者という名の下で、子供達と接していることで、
多くのことが得られていることに感謝すべし。
感動・喜び・悔しさ・楽しさ、親子のコミュニケーション、
地域とのつながり、など。
多くのことが得られている。

第八条
子供達が成長する場を作るという意識を持て
≪解説≫
子供達にとっては、すべてが成長の場である。
学校、家庭も当然であり、少年野球チームに所属していれば、
その環境も成長する場である。
子供達の成長の場を作るのは、大人の責任である。

第九条
チームにまとまりが無いのは、大人の問題と心得よ
≪解説≫
指導者どうし、母親どうしなどの関係が悪ければ、
良い環境とは言えない。
子供達は、大人が思っている以上に敏感である。
大人同士の関係が悪ければ、それを必ず感じ取る。
まずは、大人同士のコミュニケーションを大切に
すること。
チームに不協和音が流れたら、それは大人が作っている。

第十条
最後は、子供達と一緒に泣け!
≪解説≫
最後に泣けるということは、一生懸命にやってきた
証である。
自己満足ではなく、”子供たちと一緒に”というところが
大切である。

<おまけ>
第十一条
大人が輝け!子供達は見ている!
≪解説≫
子供達から尊敬される大人になろう。
格好悪くてもいい。一生懸命にやっている姿を子供達は見ている。
道を切り開こうという姿勢
挑戦し続けている姿
ネガティブではなく、ポジティブ
問題・課題に果敢にチャレンジする姿勢
うまくやるより、全力でやる
仲間と一緒に限界を越えようとする姿勢
こういう姿勢を見せることで、子供達から尊敬されるのである。